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  • 月曜断食
  • 2021.07.30

「断食中の好転反応って?」起こる理由や対処法4つをご紹介!

断食中に頭痛などの体調不良で悩み、断食を中断した経験はありませんか?


実は、断食中の体調不良は「好転反応」と呼ばれる一時的な反応であり、反応が起こる意味や対処法があるのです。


この記事では、断食中に起こる好転反応とはどのような反応なのか詳しく解説します。


また、好転反応が起こりやすい人の特徴や、好転反応が起きた際の正しい対処法なども紹介しているので、「断食を始めたい!」「断食を最後までやり遂げたい!」という人はぜひ参考にしてみてください。
 

そもそも断食中に起こる好転反応とは?

好転反応とは、体調が改善する過程で一時的に起こる反応のことであり、主に頭痛や吐き気、眠気、下痢、倦怠感などの症状が現れます。


好転反応は、断食によって細胞の毒素や老廃物が血液中に流れ出ることが原因で起こる良い反応であるため、基本的には好転反応が起きたからといって断食を中断する必要はありません。


ただし、好転反応の症状が長引いたり、我慢できなかったりする場合は、断食を一旦中断して医師に相談する方がいいでしょう。
 

なぜ断食中に好転反応が起こるのか

なぜ断食を行うと、ほとんどの人に好転反応が起こるのでしょうか。


断食中は食事によるエネルギーを得られないため、筋肉や体細胞を分解してエネルギーを得ようと働きます。


筋肉や体細胞を分解する際、エネルギーを得られるだけではなく細胞中に含まれている毒素が血液中に出てしまいます。


そして、血液中に出た毒素によって体の機能が低下するため、頭痛や倦怠感などの好転反応が起こるのです。


一般的に、不摂生な食事をしている人ほど毒素が多い傾向があるため、好転反応の症状が強く出るといわれています。
 

断食の際に起こる好転反応は4段階

断食を行うことで起こる好転反応は、起こる原因や症状によって、以下の4つの段階に分けられます。


【好転反応の4つの段階】

  • 弛緩反応
  • 過敏反応
  • 排泄反応
  • 回復反応


段階を理解することで、断食中に起こる体調不良が好転反応によるものなのか判断できるようになりますよ。


それぞれの段階について詳しく紹介するので、安全に断食を行うために事前に確認しておきましょう。
 

第1段階:弛緩反応

好転反応の第1段階は「弛緩反応(しかんはんのう)」と呼ばれ、発熱や眠気などの症状が現れます。


【弛緩反応の主な症状】
  • 発熱
  • 眠気
  • 疲れ
  • 倦怠感

弛緩反応は、細胞に含まれる毒素や老廃物が分解され血液に出て、血流に乗ることで上記のような全身的な症状が現れるのです。


体の機能や自律神経などが、アンバランスな状態からバランスの取れた状態に戻ろうと動き出している時期とも言われています。
 

第2段階:過敏反応

第1段階の弛緩反応が治まると、第2段階の反応が起こります。


好転反応の第2段階は「過敏反応(かびんはんのう)」と呼ばれ、下痢やかゆみなどの症状が現れます。


【過敏反応の主な症状】
  • 便秘
  • 下痢
  • 痛み
  • かゆみ
  • 炎症
  • 発汗

弛緩反応によって毒素や老廃物が排出され、その部分の体の機能が覚醒することで上記のような急性の症状が現れるのです。


まずは最も状態が悪い部位の反応が出て、そこが治まり始めると、次に状態が悪い部位の反応が出るという特徴があります。


断食中に具合の悪いところや痛みが移動するような感覚は、過敏反応が原因である可能性が高いです。
 

第3段階:排泄反応

第2段階の過敏反応が治まると、次は第3段階の反応が起こります。


好転反応の第3段階は「排泄反応(はいせつはんのう)」と呼ばれ、吹き出物や肌荒れなどの症状が現れます。


【排泄反応の主な症状】
  • 吹き出物
  • 湿疹
  • 肌荒れ
  • 尿の量が増える
  • 尿の色や匂いが変化する
  • 目ヤニ


分解された毒素や老廃物を体外に排出するために、排出機能が活性化されて上記のような症状が現れのです。


皮膚では吹き出物や湿疹、肌荒れが起こる他に、目では目ヤニとなって排出されます。


また、血液の解毒作用が活発になるため、尿の量が増えたり、色や匂いが変化したりする場合があります。

 

第4段階:回復反応

最後に、頭痛や吐き気が現れる好転反応の第4段階「回復反応(かいふくはんのう)」が起こります。


【回復反応の主な症状】
  • 頭痛
  • 発熱
  • 痛み
  • 吐き気
  • 腹痛
  • 動悸


回復反応は毒素や老廃物によって滞っていた血流が改善され、汚れた血液が一時的に体内を巡り、血流が促進されることが原因で起こります。


新陳代謝が上がり、正常な機能を持った体に改善させる最終段階の反応です。


そのため、回復反応を乗り越えることで体調は良い状態へと整います。
 

好転反応が出やすい人の特徴

断食を行うとほとんどの人に好転反応が起きますが、以下の特徴に当てはまる人は好転反応が出やすい傾向があります。


他の人よりも好転反応の症状が重くなる可能性もあるので、断食を行う際は無理をしないように注意しましょう。


【好転反応が出やすい人の特徴】
  • 乱れた食生活、暴飲暴食の方
  • 忙しくて体力が低下している方
  • 肉や脂肪の多いものをよく食べる方
  • 加工食品、添加物、砂糖等を多く摂っている方
  • もともと痩せている方
  • 初めて断食する方
  • 血糖値が安定しない方


ただし、上記の特徴に当てはまるからといって、好転反応の症状が重かったり、必ず好転反応が起こったりする訳ではありません。


中には、断食を行っても全く好転反応が起きない人もいます。
 

つらい好転反応が出た時の対処法4つ

好転反応は体にとっていい反応である一方、とても辛い期間でもあります。


そこで今回は、好転反応の症状が辛い時の対処法を4つ紹介します。


【4つの対処法】
  • 水分をたくさん摂る
  • ぬるめのお湯で半身浴をする
  • 睡眠をとって体を休める
  • 運動する


好転反応の症状は、毒素や老廃物が体内から排出されれば治まります。


そのため、上記のような排出をサポートする対処を行うことで、好転反応の症状を抑えられるのです。


それぞれ詳しいやり方を紹介するので、好転反応が辛い時はぜひ試してみてください。
 

水分をたくさん摂る

体内の毒素や老廃物を排出するために、水分をたくさん摂りましょう。


特に、好転反応によって下痢をしている場合は水分が不足しがちなので、寝る前にコップ一杯分の水を飲むなど、より多めに水分を摂るように心掛けるのがおすすめです。


ただし、冷たい水だと代謝を下げる可能性があるので、常温の水や白湯を飲むようにしましょう。


また、野菜や果物などを熟成発酵させたファスティングドリンクを少しずつこまめに飲むことで、代謝を向上させる効果が期待できますよ。
 

ぬるめのお湯で半身浴をする

半身浴は発汗を促し代謝を上げる働きがあります。


また、消化吸収による熱生産が期待できない断食中は体が冷える傾向がありますが、半身浴で緩和できます。


38~40度のぬるめのお湯につかり、ゆったりと腹式呼吸をしながら半身浴をすると、より効率良く代謝や体温を上げられるので、断食中はできるだけ毎日実践するのがおすすめです。


ただし、半身浴は発汗により脱水症状を起こしやすくなるので、入浴前後にしっかりと水分補給するなど、注意・対策をしましょう。
 

睡眠をとって体を休める

発熱や倦怠感、頭痛などの比較的辛い好転反応が出た場合は、睡眠をとって体を休めることで症状の回復に繋がります。


なぜなら、睡眠中には成長ホルモンや副腎皮質ホルモン(コルチゾール)など、代謝に欠かせないホルモンが分泌されるからです。


また、睡眠は自律神経を整える効果も期待できます。


したがって、好転反応の症状が重くなったり、ホルモンが不足し断食の効果が薄れてしまったりするのを防ぐために、断食中は睡眠を多めに取るように心掛けましょう。
 

運動する

ストレッチやウォーキングなど、負担の少ない運動を普段よりも少し多めに取り入れましょう。


運動して体の循環を促すことによって、老廃物を排出しやすい体に近づけられますよ。


ただし、筋トレや本格的なスポーツなどを断食中にしてしまうと、内蔵にダメージを与えてしまう可能性があるので避けた方が無難です。


また、発熱や倦怠感、頭痛などの辛い症状が出ている場合には運動は控えて、ゆっくり休むようにしましょう。
 

好転反応と病気を見分けられるケース

好転反応の症状の中には、病気の症状と似ていて分かりずらいものありますが、病気と見分けられる場合があります。


【見分けられるケース】
  • 並行して良くなる症状も確認できる場合
  • 軽度の不調の場合


好転反応と病気を見分けられると、断食を中断するべきかの判断が正しくできるようになりますよ。


それぞれについて順番に紹介するので、安全に断食を行うために必ず確認しておきましょう。
 

並行して良くなる症状も確認できる場合

不調な状態や不快な症状と並行するタイミングで、良くなっていると感じる症状も出ていれば、好転反応の症状である可能性が高いと考えられます。


例えば、「湿疹が出ている一方で、便通が良くなった」「頭痛は辛いが、体は軽い」のような状態であれば好転反応の可能性が高いので、対処法を取り入れながら断食を続けましょう。
 

軽度の不調の場合

下痢や頭痛など、病気と似ている症状であっても、好転反応の場合は症状が比較的軽度である傾向があります。


例えば、「下痢のような症状は見られるが、腹痛はほとんどない」「頭痛が出てきたが、少し寝たら治まった」のように症状が軽度であれば、症状の様子を気にしながら断食を続けましょう。
 

好転反応だからと言っても無理は禁物!

好転反応の症状であっても、不調な状態ばかりが続いたり、我慢できないほど辛かったりする場合、他の病気である可能性もあります。


好転反応かどうかを見極めるのは、専門家以外の人では非常に難しいので「もう少し様子を見よう」などと自己判断せず、すぐに医師に相談しましょう。


また、例え病気でなくても好転反応の症状が辛い時は我慢せず、すぐに断食を中断しましょう。
 

まとめ:断食中の好転反応に適切に対応して無理なく痩せよう!

今回は、断食中に起こる好転反応について紹介しました。


好転反応とは断食によって体調が改善される過程で一時的に起こる反応であるため、基本的には好転反応が起きたからといって断食を中断する必要はありません。


好転反応が辛い場合は、以下の4つの対処法を取り入れることで、症状が治まる可能性があるのでぜひ試してみてください。


【4つの対処法】
  • 水分をたくさん摂る
  • ぬるめのお湯で半身浴をする
  • 横になって体を休める
  • 運動する


ただし、我慢できないほど辛かったり、症状が2~3日で治まらなかったりする場合は、病気の可能性があるので我慢せずすぐに断食を中断しましょう。
 
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