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  • 2021.08.06

生理中に断食をすべきではない3つの理由 断食をするのはいつがベスト?

一般的に断食をするのは男性より女性のほうが多いと言われています。

この記事をご覧になっている皆さんはこのような疑問を持っているのではないでしょうか。

「生理中に断食をしても大丈夫なの?」

「ファスティングって生理後にやるのが一番効果的っていうのは本当?」

今回は生理と断食の関係性について深く掘り下げていきます。

生理中に断食をするべきでない3つの理由

結論を言うと、「生理中の断食は控えたほうがいい」です。

理由として以下のようなものがあげられます。

プロゲステロンの働き

生理の1週間前~生理中は「プロゲステロン」というホルモンを多く分泌します。

このホルモンは子宮内膜や子宮筋の働きを調節したり乳腺を発育させたりする一方、
イライラしやすくなったり食欲が増したりといったデメリットもあります。

 

なので、生理中に断食をすると食欲が旺盛なのに食べるのを我慢しなければならないということになります。

 

食欲が増すのも脂肪や水分を体内に取り入れようとするためです。

この時期は体重が減りにくい時期なのです。

また、断食の我慢に対してもイライラしやすくなります。

その反動で甘いものを食べたり暴飲暴食してしまったりなんてことも考えられます。

貧血のリスクが高くなる

女性は毎月の生理で体内の鉄分が失われるためもともと貧血になりやすいです。

体内の鉄分が不足している生理中に断食をしては、鉄分が不足して貧血のリスクが高くなってしまいます。

鉄分不足が原因となる貧血を「鉄欠乏性貧血」といいます。

これがきっかけで赤血球がつくれなくなると体が酸素不足となり、体の不調や肌の乾燥、抜け毛など健康と美容両方に悪影響を及ぼします。

健康のための断食が生理中に行うだけで逆効果になりかねないのです。

代謝が下がりやすく痩せにくい

生理中はせっかくの断食の努力が報われにくいのです。

「生理中は痩せにくい」ということを知っている方は多いでしょう。


では一体なぜでしょうか?

それは、基礎代謝が上がりにくいからです。

生理中は体温が下がりやすいです。

これは経験がある方も多いのではないでしょうか。

体温が1℃下がるごとに「基礎代謝」と呼ばれる生きる上で必要最低限の体のエネルギーは200~500キロカロリー分減ると言われています。

なので、基礎代謝が減ると普段よりエネルギーが消費されにくく、体が脂肪を燃焼しにくくなります。

生理中にむくみが増えるのも女性ホルモンの影響を受け、体に水分をため込んだり自律神経の働きが低下したりするからです。

これが、「生理中は基礎代謝が減って痩せにくい」と言われる理由です。

生理中の断食の注意点

生理前・生理中は痩せにくくて断食の効果があまりないということがわかったでしょうか。

でも、

「週末にデートに行くからそれまでに体を絞りたい」

「ちょっと太っちゃったからすぐに痩せたい」

というように生理中にも断食を行いたい場合もあるかもしれません。


そんな時は普段の断食以上に気を付けることがあります。

食欲との戦い

生理中は食欲がとても強くなります。


断食をしていれば余計食欲を感じるでしょう。


あまり無理しすぎると心理面にもよくありません。



生理中にどうしても断食がしたい場合も無理せず食生活に大きな変化を与えすぎないようにしましょう。

鉄分はしっかりとろう

断食に限った話ではありませんが、生理中は鉄分が不足しやすいです。


鉄分はカラダの中で作れないミネラルなので断食中でも摂取するべきです。

体に吸収されない鉄分を「ヘム鉄」といいます。

このヘム鉄を意識的に摂取しましょう。



主なヘム鉄として肉、魚などの動物性たんぱく質があります。

他にも鉄分を多く含むレバー、海苔、うなぎなどがおすすめです。

体を温める

生理中はシャワーだけという方も多いのではないでしょうか。でも逆なのです。

生理中こそ入浴をするべきです。生理中に体を温めたほうがいい理由はこのようなものがあります。

  • 血行を良くして生理痛を和らげる
  • 体温が下がりやすい生理中に基礎代謝をあげる

特に2つ目。

基礎代謝をあげることは太りにくい体づくりにつながるのでダイエット効果が高いです。

ただ、長時間の入浴は立ちくらみの原因にもなるので避けましょう。


 

すぐに結果が出なくても落ち込まない

前述したとおり、この時期は痩せにくいです。

断食中はよく水を飲みますが、生理中は体に水分を取り込むので水を飲むだけで太るのです。

そんな時期に思うような結果が出ないのも当然です。

むしろ、断食後に体のむくみが取れてダイエット効果がみられる可能性もあります。

結果が出ないストレスで暴食してしまうということも考えられるので、この時期はあまり体重などを気にしないようにしましょう。

断食をするなら生理前・中ではなく生理後

断食するなら食欲も抑えられる生理後がおすすめです。理由はこのようなものがあります。

エストロゲンが多く分泌される

生理前に分泌される女性ホルモンが「プロゲステロン」で、これが断食にとってはマイナスになるということでした。

逆にエストロゲンはファスティングの効果を高めてくれる女性ホルモンです。

エストロゲンは、「美人ホルモン」という別名がつく女性ホルモンで、肌や髪にハリを与えるなど女性らしい体をつくるのをサポートしてくれます。


以下に挙げる理由はエストロゲンがファスティングをサポートしてくれる理由ともいえます。

メンタルの調子がいい

生理後は精神状態がいいというのは実感したことがある人も多いのではないでしょうか。

これはエストロゲンの代表的なはたらきです。


生理前の断食はイライラしてついついスイーツに手が伸びてしまうことがあるという話はすでにしました。


生理後はその反対なのです。

体重が減りやすい

「ダイエットするなら生理後」という話を聞いたことがある人もいると思います。

これは医学的にみても正しいと言えます。

月経までのメンタルの不安定さや体のむくみが無くなり活動的になれます。

そのため、ダイエットやファスティングなどに集中して取り組むことができるようになるのです。

 

また、エストロゲンは食欲を抑えてくれるというはたらきもあります。

代謝を良くする

効率的に体重を落とすには代謝を良くすることが必要。

エストロゲンは代謝を良くするので、この時期は少しの運動やファスティングでも大きな効果をもたらしてくれることが期待できます。

結果がすぐに出やすいのでモチベーション維持にもなると言えますね。

注意点はあるのか?

「美人ホルモン」のエストロゲンが分泌される生理後は、断食に適した時期ということがわかりました。

では、生理後の断食にも注意するべきことがあるのでしょうか。

答えは、"YES"です。

効果が出やすい時期だからと言ってむやみにやってはいけません。

すぐに結果が出ないこともある

断食は長期的なダイエット方法ともいえます。

断食直後に体重が減ってもすぐにリバウンドしてしまうということは多くの人が経験しています。

それは、体内の水分量が減少した一時的な体重減であるからと考えるのがいいでしょう。

その場合でも心配する必要はありません。

長期的なプチ断食で体質が改善され、痩せられる可能性が高いです。

長期的にみても効果がなければもう少し日々の食生活に気を遣ってみてください。

過激なファスティングはNG

過激な断食は生理周期が不規則になる「生理不順」を引き起こす可能性があります。

生理不順は妊娠しにくくなる、がんになりやすくなる、骨折しやすくなるなど多くのデメリットがあるので避けなければいけません。

具体的にはこのようなファスティング・ダイエットは避けるべきです。

・激しい運動をする

1週間以上の長期のファスティング

・初心者の状態から水のみの厳しい断食を行う

自分の体をいたわって無理のない断食を心がけましょう。

まとめ

生理中の断食があまり効果的でないことが分かっていただけたと思います。

生理前・中に分泌されるのが「プロゲステロン」で、生理後に分泌されるのは「エストロゲン」。


重要なのは、この2つのホルモンの性質の違いが断食にも影響を与えてくるということです。


この知識は他にダイエットをするときなど断食以外にも役に立つ知識です。



最後に本記事の要点を列挙してみます。

・生理前、中の断食は「プロゲステロンのはたらき」や「代謝が下がりやすい」、「貧血になりやすい」というデメリットがあるのでするべきではない。


・もし、その時期に行うなら普段以上に鉄分を摂り、体を温める

・断食は、エストロゲンが多く分泌される月経~排卵の間が痩せやすくておすすめ

・いつ行う場合でも無理は禁物

正しい断食を行って、健康や理想の体型を手に入れましょう!

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